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花粉症
塗るだけで改善が期待できる花粉症の治療
『トリクロール酢酸塗布療法（鼻腔粘膜焼灼術）』について
当院では症状に応じた内服、点鼻治療をするよう心がけています。
また、舌下免疫治療やトリクロール酢酸による鼻粘膜焼灼術といった治療も行っています。
本当に効くんですか？
花粉症で腫れ上がり、鼻づまりを起こす粘膜を手術するもので、特に鼻づまりの予防に作用があります。
レーザー手術で作用がなかった方でも良くなることがあります。
手術するにあたり、入院は必要ですか？
入院は不要です。
この手術は、鼻の粘膜に痛み止めを塗り（表面麻酔）、痛み止めが効いてから10分ほど待っていただきます。それから1分ほど、薬剤を塗ります。術中は我慢できない痛みはありませんが、麻酔が切れてくると痛みを感じる方もいますので、念のため痛み止めを処方することもあります。
手術を受ける時期は？
春にアレルギーの起こる方は12月上旬までに手術を受けてください。
すでにアレルギー症状が起きていると、鼻水で薬がうまく塗れないからです。
手術後は？
手術の後、鼻粘膜が腫れるため、鼻づまりがおきます。当日は、鼻をかんだり、すすったりしてはいけません。翌日からは、普通に鼻をかめば鼻が通るようになります。
その後、1～2週間は鼻汁とかさぶた状のものがでますが、次第に収まり、違和感なく過ごせます。
手術後、5分ほどの処置に、4、5回の通院が必要です。
費用は？
3割負担で約5,000円です。
他、痛み止めの薬代、数回の通院が必要です。
予約は必要ですか？
予約は不要です。
舌下免疫治療について
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。
過去にはアレルゲンを含む治療薬を病院にて週に1回皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていましたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用、治療ができるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さまが治療を受けることができます。2～3年、正しく治療が行われると、アレルギー症状を改善したり、長期にわたり症状をおさえる作用が期待できます。
症状がおさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。当院はこの治療を行える施設となっています。花粉症の時期以外の時に治療を開始できます。5月～11月ごろに開始すると良いでしょう。ご相談ください。