2024/03/08
発酵食品といえば頭に思い浮かぶのが「ヨーグルト」。なんとなくお腹に良さそうなイメージを持っている方、美容と健康のために毎日ヨーグルトを食べているという方も多いのではないでしょうか。ヨーグルトはなぜ健康に良いのか?
▽整腸作用
ヨーグルトにはたくさんの乳酸菌やビフィズス菌が含まれています。その数は、ヨーグルト100ml中に10億個以上含まれています。これらを摂取することで、腸内細菌の仲間である善玉菌が増え、腸内環境が整います。便通改善、太りにくい体を作る、老化を防ぐ、筋力低下を防ぐ、肌荒れを防ぐ、といった様々な効果が期待できます。
▽メンタル面の安定
ヨーグルトは体内に効果をもたらすだけではなく、精神面にも良い影響をもたらしてくれます。ヨーグルトに含まれるカルシウムには、心を落ち着かせる作用があります。その他にも、幸せホルモンである「セロトニン」を作るのに欠かせない原料である「トリプトファン」を豊富に含んでいて、メンタル面への良い影響が期待できたり、セロトニンは安眠を促す「メラトニン」という物質にも変わるので、睡眠にも良い影響が期待できます。
▽ヨーグルトの効果的な食べ方
ヨーグルトに含まれる乳酸菌や、ビフィズス菌などの善玉菌は、腸内に一定期間存在しますが、棲みつくことはないと言われています。そのため、できるだけ毎日摂取し、継続的に腸へ善玉菌を補充することが大切です。ヨーグルトを食べる際は1日100〜200gが目安です。摂取量が多すぎると、カロリーや糖質の過剰摂取につながります。特に、飲むヨーグルトのように気軽に取れるタイプや加工されているヨーグルトは過剰摂取に気を付けましょう。
また朝食時と夕食時では、夕食時のほうがカルシウムの吸収率は高いことがわかっています。21時~翌2時の間は『腸のゴールデンタイム』と言われており、腸の働きが活発になり、乳酸菌などの吸収率も高まります。ただし、就寝直前にヨーグルトを食べると胃酸の影響を受けやすくなるだけでなく、太りやすくなるので、なるべく就寝3時間前までに食べ終えるようにしましょう。
▽一緒に食べると良い物
【はちみつ】はちみつに含まれるオリゴ糖は糖玉菌のエサになり、グルコン酸には腸内の善玉菌の増殖をサポートする働きが期待できます。プレーンヨーグルトにティースプーン1杯程度が適量。
【きなこ、すりごま】ヨーグルトと一緒に食物繊維を摂取したい方は、きな粉やすりごまを加えましょう。ヨーグルトによる花粉症改善を期待する方は、抗アレルギー物質のセサミンを含むすりごまを混ぜてみましょう。きな粉はすりごまとの相性も良いため、両方一緒に混ぜて食べるのもおすすめです。
【バナナ】オリゴ糖が豊富に含まれており、水分を引き込み便を柔らかくする「水溶性食物繊維」も豊富。
スーパーなどに行くと、豊富な種類のヨーグルトが販売されていますが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌もさまざまです。その菌との相性によっては、お腹に膨満感が出たり、ガスがたまったりする可能性があります。1日食べただけではわかりにくく、2週間ほど続けて、膨満感がない、便がスムーズに出る、便の量が増えたなどが確認できれば良い兆候と言えます。便秘解消効果を感じられなかった場合でも、根気よく相性の良いヨーグルトを探してみてください。