2021/06/02
コロナ禍においてスティホームが続く昨今、日中の活動量が少ないこともあり、夜間に熟睡できないという人も少なくありません。また在宅ワークで仕事のオンオフが上手くいかず、「午後になると眠気が襲ってくる」「やる気が湧いてこない」「ちょっとしたことでイライラしてしまう」といったことはありませんか?
睡眠不足からこういった症状が出ることがありますが、午後の眠気のピークが午後2時から4時くることが原因でもあります。この時間帯は脳の動きが低下するので、その眠気が来る前に実践すると良いと言われる短時間のお昼寝が今注目されています。それをパワーナップと言います。
パワーナップとは、英語で昼寝やうたたねを意味する“nao(ナップ)”と”パワーアップ“をかけ合わせた造語で90年代にアメリカの社会心理学者によって提唱されたものですが、12時から15時くらいの間にとる15分から30分ほどの睡眠のことなのです。60歳以上の方は熟睡するまでに時間がかかるので、30分以内を目安に。寝すぎないようにアラームをかけます。
夜の睡眠に影響を及ぼさないように、遅くても16時までには終えましょう。
また、深く寝入らないために背もたれにもたれかかる程度がおすすめの姿勢です。パワーナップで効率的に疲れをとることにより、以下のような様々な効果を期待できます。
•集中力の向上
•ストレス軽減
•記憶力向上
•作業効率アップ
•心臓疾患や認知症の予防
昼間にたった数十分寝るだけで、このような効果が出るのは驚きですが、最近では、GoogleやNIKEなどの外資系企業だけでなく、日系企業でも業務の効率化や集中力向上のためにパワーナップを取り入れています。
なぜ、パワーナップで疲労回復できるのかというと、それは睡眠のメカニズムが関係しています。レム睡眠、ノンレム睡眠という言葉を聞いたことがあると思いますが、パワーナップでは、睡眠の深いノンレム睡眠のみで目を覚まします。入眠20分ほどで訪れるノンレム睡眠のステージ2において、脳内に蓄積したキャッシュ・メモリがクリアされるそうです。
脳は、常に様々な情報を処理しているのでとても疲れています。特に現代はパソコンやスマホからの膨大な量の情報を脳で処理しています。このような現代社会を生きる中で、脳の疲労をとることはとても重要なのです。
ぜひ皆さんもパワーナップを実践して、日々を健やかに過ごしてください。