稲上耳鼻咽喉科・気管食道科|津市河芸町東千里の耳鼻咽喉科

TEL.059-244-2222

〒510-0303
三重県津市河芸町東千里111-1

MENU

お酢を健康に役立てましょう

一般にお酢と呼ばれているものは糖質を含む食材を原料として、それをアルコール発酵させた後、酢酸発酵させた液体調味料です。主成分は酢酸です。お酢の種類は原料別にたくさんあり、原料や製造方法の違いが各お酢の味や香りといった特徴となっています。

穀物酢は小麦や米、トウモロコシなどが原料で口あたりスッキリの酸味があり日本で最も日常的に使われています。
米酢の主原料は米で、日本人好みのまろやかな酸味とコクが特徴です。和食に合います。
黒酢は玄米や大麦が主原料でコクのある酸味とまろやかで芳醇な香りがあり、アミノ酸やミネラルが多く含まれています。
もろみ酢は泡盛の製造過程で出る酒かすから造られ、クエン酸が主成分でアミノ酸が豊富です。
リンゴ酢はリンゴ果汁が主原料でフルーティーな酸味と爽やかで甘い香りが特徴です。カリウムも含まれています。
ワインビネガーはブドウにワイン酵母を加えて造られ糖質が少なくほのかな渋味と苦味もあります。

お酢は日本だけでなく世界中で親しまれている調味料です。日本にお酢の醸造技術が伝わったのは4〜5世紀ごろとされています。お酒を造る技術とともに中国から渡って来ました。世界にはその土地の風土や気候にあった農作物を原料とする伝統なお酢があります。
韓国の麦酢・イギリスのモルトビネガー(麦芽酢)・アメリカのホワイトビネガー・イタリアのバルサミコ酢。他にも珍しいものでは、ハチミツを原料とするハニービネガー、砂糖きびから造るシュガーケインビネガー、牛乳の乳清(ホエー)を原料としたホエービネガーなどがあるそうです。

お酢は発酵食品なので、料理に使うことにより食材の栄養価が高っまたり、うま味が増したり、保存性が高まったりします。

お酢は健康の味方です! お酢の効果
お酢に含まれるクエン酸には悪玉コレステロールを減少させて血流を改善してくれる作用があります。また、クエン酸は疲労回復やストレス緩和に必要なビタミンCやカルシウムの吸収を助ける働きもしてくれます。
料理にお酢を使うとその酸味・風味により塩の使用を控えることができ、余分な塩分を体外に排出する利尿作用も期待できるそうです。さらに、お酢には神経をしずめ快眠を促してストレスを軽減することで、血圧の安定をサポートしてくれる働きもあるそうです。
お酢の酸味には食欲を刺激する作用があり、唾液は食べ物の消化を促進してくれます。唾液には口の中を清潔に保つ効果もあるので細菌やウイルスから体を守ることにもつながります。

お酢の健康効果をさらに高めるために一緒に摂るとよい栄養素や食材との組み合わせの例を紹介します。

1)糖分+お酢〜生活習慣病を予防する
生活習慣病の予防には適度な運動が必須ですが、運動後のエネルギー補給に糖分だけを摂ると血糖値が急上昇しインスリンの過剰分泌につながります。そこで、運動後には糖分とお酢を組み合わせたお酢ドリンクがおすすめです。お酢が糖分の吸収を穏やかにしインスリンの分泌量を抑える働きが期待できます。

2)ビタミンC+お酢〜活性酸素を減らし抵抗力を高める
体内で作られる活性酸素はさまざまな病気の原因になると言われています。ビタミンCは活性酸素を分解する働きがありますが、水に溶けやすく熱に弱いため調理によって壊れやすいのが難点です。しかし、酸性の状態では成分が保護されやすいのでお酢と組み合わせることで効果的にビタミンCを摂ることができます。

3)カルシウム+お酢〜脳を活性化させる ストレスを緩和させる
カルシウムは脳の働きや記憶力を維持するために大切な栄養素です。カルシウム不足で脳の働きが鈍るとイライラやストレスを引き起こす原因にもなります。お酢にはカルシウムの消化吸収を良くするとともに骨への定着率を高める作用があります。イワシなどの小魚の骨をやわらかくする働きもあるので、お酢を入れて煮た魚を丸ごと食べるのも効果的です。

4)ビタミンB1・B2+お酢〜代謝を促進しダイエットをサポート
お酢には脂肪を分解し体の新陳代謝を高める効果や糖質の消化を促す働きがあります。特にダイエットのサポートには脂肪の燃焼を助けるビタミンB1(豚肉、豆類に多い)やB2(卵、乳製品に多い)を含む食材とお酢を使った料理がおすすめです。

5)海藻+お酢〜肌をケアしてイキイキお肌に
お酢に含まれるアミノ酸には、肌をケアする力があります。海藻類には肌の衰えやシミ・シワの原因となる活性酸素を減らすポリフェノールが多く含まれています。海藻類とお酢を使った料理でイキイキ・すべすべお肌を目指しましょう。

お酢は簡単に入手でき続けやすいヘルシー食材です。健康に美容にお酢を使いましょう。

ちなみに、1日に取ってよいお酢の量は料理に使う分には摂りすぎを心配することは無さそうです。お酢を飲む場合はお酢大さじ1杯を5倍以上に薄めて1日に1〜3回飲むのが適量と言われています。薄めずにお酢を大量に飲むと胃を荒らしかねないのでご注意を。