稲上耳鼻咽喉科・気管食道科|津市河芸町東千里の耳鼻咽喉科

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甘酒

甘酒は「飲む点滴」や「飲む美容液」と言われるほど栄養豊富な飲み物です。風邪の予防や栄養不足の改善に効果が期待できるだけでなく、きれいな肌やエイジングケアなど、女性が気になる美容面でも注目されています。多彩な栄養素を含む甘酒は、日本では古くから「暑気払いの飲み物」として愛飲され、俳句においても夏の季語としてとされてきました。江戸時代、夏バテ防止の効果が期待できる飲み物として、多くの人々から人気を集めていたそうです。
さてその甘酒には2つの種類があるのご存知ですか?
1つは酒粕と水、それに砂糖を加えた酒粕甘酒、もう一つは麹と水だけを原料とする「麹甘酒」です。
麹甘酒は砂糖を使わない代わりに、麹の酵素の力で米の澱粉を糖化させて優しい甘味を引き出したもの。アルコールを一切含まないため誰でも楽しめるものです。
麹甘酒には、350以上もの物質が含まれている事が明らかになったそうです。主成分は、人間の活動に欠かすことのできないエネルギー源「グルコース(ブドウ糖)」で、約23%を占めています。また、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸を全て含んでおり、それらの約50%は体に吸収されやすい遊離アミノ酸です。ビタミンB群も、主に動物性食品に含まれるB12を除く全種類を含んでいることが分かっています。腸内環境を整える働きのある善玉菌、ビフィズス菌を増やしてくれるオリゴ糖のうち「トレハロース」「ソホロース」「ラフィロース」の成分が含まれていることが明らかになったそうです。

さてその甘酒の健康効果ですが、
1 疲労軽減
 麹菌には消化吸収を助ける働きがあり、栄養を吸収してエネルギーに変換。善玉菌の餌となる麹菌が免疫力をたかめてくれるので、疲れた時や風邪を予防したい時にお勧めです。
2 便通改善
 甘酒には食物繊維やオリゴ糖も含まれており腸内環境を整えてくれます。
3 美容効果
 女性には嬉しい美容成分も豊富に含まれており、美肌や肌荒れ対策にも期待できます。
4 ダイエットをサポート
 甘酒に含まれる成分の中には血行と代謝を促進したり、空腹感を抑えたり、食べ過ぎを防止する効果があり、空腹時や食前に飲めば満足感が感じられ、食欲を抑えるのに役立ちます。
5 抗酸化作用がある
ビタミンCよりも高い抗酸化作用をもつエルゴチオネインを含み、老化防止は勿論、高血圧や動脈硬化防止にも期待できる。

私も4〜5年前から甘酒を飲んでいます。朝に飲むのがお勧めです。甘酒に含まれるブドウ糖によって脳が活性化して1日元気に過ごせます。

作り方
米 一合
水 適量
米麹 300g

1 お粥モードでお米を炊飯
2 60℃になるよう温度計で測りおかゆを冷ましてから、米麹を加えてよく混ぜる
3 濡らした布巾を内釜に被せ、炊飯器の蓋を開けたまま保温の状態で5時間置く
保温中は、時々かき混ぜる。

もち米でお粥を炊いた方が、さらに甘く仕上がりますよ。結構な量が出来ますので、容器に移し替えて冷蔵庫で保管します。1日に飲む量は200mlが目安です。

食べ方
そのまま食べていいです。ウチの旦那さんはいつも冷たいまま飲んでいきます。
私はレンジで温めて、少し牛乳か豆乳で割って飲みます。結構あまいので…
ブレーンヨーグルト+米麹甘酒(1:1)
も朝にいいですよ。

暑い夏を乗り切るためにも麹甘酒を一度お試しください。